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東京藝術大学社会連携センター(ユーラシア文化交流センター)では、アフガニスタンのメス・アイナク遺跡出土品保存修復事業を実施しています。当ブログではその修復過程を紹介しています。
事業の概要は「ユーラシア文化交流センタープロジェクト」をご覧ください。また、修復作業は東京藝術大学文化財保存修復センター準備室にて行われています。
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2020年1月、今年もアフガニスタン博物館から、メス・アイナク遺跡出土の壁画2点が到着しました。
壁画はまだ保護材で覆われ、中を見ることができません。
まずはX線撮影が行われました。

壁画大裏面(81×162cm)

壁画小裏面(80×74㎝)

壁画大X写真

壁画小X写真
続いて、小さい方の壁画から、アセトンを湿らせた脱脂綿を使って、表面を保護しているガーゼと和紙を、慎重にはがしてゆきます。壁画上部と思われる部分に、赤い顔料が塗られているのがわかってきました。

